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「もの知り顔の評論家と教育の国家統制」

  1. 2013/11/08(金) 20:14:20|
  2. 未分類
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「もの知り顔の評論家と教育の国家統制」

まず、以下の山谷えり子・参議院議員と評論家のジャーナリストの櫻井よしこ氏の対談「教育に国家観を取り戻せ!」における不登校に関する対談をご覧下さい。

http://www.yamatani-eriko.com/old/press/press25_3.html

この対談の恐るべき点は、学校への登校がもっぱら「国際競争力」といった国家利益の観点からのみ捉えられているおり、不登校の大きな原因の一つに「いじめ」があるという視点がまったくないことでしょう。

「すべてを子供の自主性に委ねてしまうのは、教育の放棄と無責任の裏返し」とか、「文学にもいろいろな条件をつけて排除して、子供たちに教えないし、読ませない。言葉そのものも難しいからといって教えない。そうして物事を考えるための素 材としての知識や情報が減っていけば、表現したくても、言葉がないからどう表現したらいいかわからないし、その言葉が含んでいる価値観や情操を理解できない」という主張は、まったくその通りだと思います。

しかし、この同じ主張も、そもそも教育というものが、子供の知的・道徳的成長を目指すものなのか、もっぱら国家利益に奉仕するために存在するか、軸足をどこに置くかによってものの見方はまったく違ってきます。

教育とは、本来子供たちが学齢に応じて人間や社会の見方を成熟させるためにあるのではないのでしょうか?それまで知らなかったことを知ったり、出来なかったことが出来るようになる学びは、誰にとってもうれしいものであり、その達成感は、さらなる知的探求に子供たちを導くでしょう。

まず、最初に国家利益があり、その国家利益に奉仕する道具として子供たちを考えるのは、出発点からして間違っているのではないでしょうか?ここで思い出されるのは、カントが『道徳形而上学原論』で述べた、「自身の人格ならびに他のすべての人の人格に例外なく存するところの人間性を、いつまでもまたいかなる場合にも同時に目的として使用し決して単なる手段として使用してはならない」という有名な命法です。子供たちを国家利益の道具として考えるのは、人間の尊厳を踏みにじり、人間を単なるモノとして扱うことです。

教育の本来の目的は、どの人間の人格も例外なく手段として扱うのではなく、子供たちが大人になったときに社会的操作の対象にならない批判的知性を構築するためにこそあるはずです。そうした「知恵ある人間」がつくられれば、結果的に社会も国家もより豊かなものになるでしょう。

子供たちが学校に行きたがらなかったら、まずその原因を探るべきで、この対談で物知り顔のジャーナリストのように、「なおす」べき病気と考えるのは、子供たちを国家利益の道具として考えているからでしょう。もちろん、社会が豊かになり、国家が繁栄することは良いことでしょう。しかし、それは子供たちが国家利益の道具として犠牲になることと引き替えでは、本末転倒というべきでしょう。

明子さんが学校に行きたがらなかったのは、「心の病気」が原因ではなく、学校に「いじめ」があったからです。「いじめ」とは、単に子供たちの心身を傷つけるばかりでなく、等しく認められている学ぶ権利を奪う重大な人権侵害です。学校側は、学ぶ権利が奪われた状態(いじめ)に放り込んで起きながら学べというのは、倒錯的な主張です。

明子さんが学校を休むたびにに、学級担任は、「また心の病気ですか?」と問いかけていますが、この教諭に、「学校に行くなら死んだほうがまし」と明子さんが述べるほど荒廃した学級状況を立て直すのが先という発想がなかったのは恐るべきことでしょう。明子さんの見舞った悲劇の一因は、不登校を一概に「なおす」べき病気と考える、本末転倒の誤った発想にあったと言えるでしょう。
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